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2016年夏は、8月9日と12日の夜空に注目!
いつもより少し夜更かしができるのが夏休み。
子どもと一緒に夏にしか楽しめない夜空を楽しんでみませんか?今回は‘伝統的七夕’の8月9日に見るべき星と8月12日の夜に見えるペルセウス座流星群についてご紹介いたします。
7月7日は年に一度織姫と彦星が会うことができる七夕ですが、例年この時期は梅雨の真っ只中で2つの星を見ることが難しいのが事実です。実は、天候が悪いこの時期に星のお祭りをするのには訳があります。
もともと七夕は太陰太陽歴の7月7日に祝っていました。ところが明治6年(1873年)から太陰太陽歴ではなく、西洋式の太陽歴を使うようになったため、七夕も約1ヶ月早い時期に祝う行事となったのです。太陰太陽歴の7月7日は、新暦では例年8月上旬ぐらいになります。そしてこの日を現在では伝統的七夕と呼び、七夕まつりを行うケースも多いようです。
毎年、伝統的七夕の頃には梅雨が明け、夏空が安定、織姫星(こと座の1等星ベガ)や彦星(わし座の1等星アルタイル)、天の川の高度も高くなっているので、心ゆくまで七夕を楽しむことができます。
今年の伝統的七夕の日は8月9日。夜の9時には、織姫星が頭のほぼ真上に、彦星も高く昇っていて、天の川がちょうど北から南空を横断しています。
1_20時から21時に東の方向を向きます。
2_だんだん上の方を見ていきます。
3_一番明るい星が見えたらストップ
4_一番明るい星(一番明るいこと座ベガ)、2番目に明るい右下の星(わし座アルタイル)、3番目明るい左下の星(はくちょう座デネブ)の3つの星でが夏の大三角形と呼ばれている。
5_この三角形の一番明るいこと座ベガが織姫星、2番目に明るい右下のわし座アルタイルが彦星です。
とても明るく、肉眼で見える星なので今晩さっそく電気を消して空を眺めてみてください。
ペルセウス座流星群は毎年8月12日、13日頃を中心に活動する流星群です。毎年ほぼ確実に、たくさんの流星が出現することから、とても観察しやすい流星群と言われています。夜空が十分に暗い場所で観察すれば、もっとも多い時で、1時間あたり45個以上の流星が見ることができると言われています。
提供 国立天文台
8月12日の夜半から13日未明にかけて最も多くの流星が見れそうです。
またペルセウス座流星群の極大(*)は、日本時間の8月12日22時頃と予想されています。
*極大とは、流星群自体が最も活発になること、またその時期。
流星群の流星はある1点を中心に四方八方に出現します。なので、空の広い範囲を見渡せれば、どちらを向いて観察しても構いません。
空をなるべく広く見渡すことができ、街灯などが少ない場所。
1_望遠鏡や双眼鏡などの特別な道具は必要ありません。肉眼で観察しましょう。望遠鏡や双眼鏡を使うと視野が狭くなってしまうため、流星の観察には適しません。
2_屋外に出てから暗さに目が慣れるまで、最低でも15分は観察を続けましょう。
長い時間立ったまま観察を続けると首が疲れてしまいます。
レジャーシートやラグなどを用意して、寝っ転がったまま観察するのがオススメです。
夏の夜空を是非楽しんでください!
Editor_Namiko Kotani
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