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専業主婦を楽しむことから生まれた食のお仕事〜岡本珠子さん〜

子育てをきっかけに新しいステージへ

メイン岡本さん

 

“娘が幼稚園を卒業したら?子供達が大きくなった時に私はどうしよう?”

 

結婚前までは某企業に勤務していた岡本さん。結婚を機に退職し専業主婦になりました。お子様が生まれてからも、専業主婦として家庭を守り続けていた岡本さんですが、長女8歳、次女4歳の時にふとこう思ったそうです。

 

子育てに特に手がかかるのは幼稚園卒園まで。小学校に通い始めたらママの自分時間は増える、そう考えた時に覚えた焦り。

 

とにかくすぐに働きたい衝動に駆られた岡本さんですが、長年専業主婦だったことから、どこかに勤める事は難しいと考えました。今自分にできる事は何だろうと考えた時に、毎日子供達の為に作り続けてきたお弁当の事を思い出しました。

 

行動力で手に入れた、カルチャースクール講師の仕事

食材選び、食材の保存、見た目にこだわったお弁当に自信があった岡本さんは、カルチャースクール「東急セミナーBE」にお弁当作りの講師として、プレゼンテーション資料を送りました。受け取った担当者は名前も知らない主婦からのプレゼンテーションにびっくりしたそうですが、あまりに具体的な資料に驚き、岡本さんに連絡。まさに主婦が求めている内容ということもあり即採用、こうしてカルチャースクールの講師としての職を手に入れたのです。

 

お弁当

 

岡本さんが作るお弁当は食材にこだわり、見た目にも楽しいものばかりです。

キャラ弁は作ってあげたいけど、その色味の為に着色料たっぷりの食材は使いたくない、工作の様にベタベタと触って作り上げる様なキャラ弁には抵抗がある。そう思った岡本さんは、自然な色味を使って作ることのできるオリジナルキャラクターのお弁当を作られています。

 

お弁当を作る時、それぞれの食材は少量しか使わないので余ってしまいます。そこで食材の保存方法に関しても独自に研究し実施していた事も、お弁当講座の中でレクチャーされているそうです。

 

ママ友とのお茶会から生まれた’ラテアート’のお仕事

ラテアート2
 
ちょうど同時期に自宅でママ友とお茶をする時に出す普通のコーヒーや紅茶に飽き飽きしていた岡本さん。ですが、小さい子供達を連れて外でお茶するのは、周りに気を使うのでゆっくりできない。。そこで始めたのがラテアートでした。自宅に居ながらカフェ気分でママ会をしたいという思いから始められたそうです。

 

当時まだラテアートがあまり有名ではなかったので、やり方もわからず、独学で学ぶ趣味程度のものでした。プロフィールにラテアートが趣味と記載したところ、カルチャースクールの担当者の目に止まり1ヶ月後にラテアートのクラスを始めてくださいと言われ、了承。そこから必死で学び始めたという岡本さん。カフェでバリスタを観察し、疑問に思ったことは即質問するという日々が始まりました。あまりにマニアックな質問だったことから、逆にお店の方に何をしたいと思っているのが質問されたため、素直にママ向けにラテアートを教えたいと話したところ、興味を持たれ、豆の協賛をしたいとのオファーを得たそうです。

 

その後、約束通り1ヶ月後からラテアートの講師としてのキャリアもスタートされました。ママ友との楽しい時間を過ごすための工夫が岡本さんの新たなキャリアにつながったのです。

 

さらに、お弁当教室、ラテアート教室で、生徒の皆様に楽しんでもらえるように用意した軽食や焼き菓子にも注目が集まり、現在では百貨店やサロンでおもてなしお料理教室や、子供向けのお菓子教室なども開催されています。

 

おもてなし

 

見た目に豪華でスタイリッシュな岡本さんのお料理ですが、近所のスーパーで簡単に手に入る食材で作るという信念の元、レシピを考えているそうです。

 

主婦だから、ママだからこそ見つける事が出来た現在の岡本さんのお仕事。お子様と、ママ友と、家族と楽しめるヒントが盛りだくさんですので是非、岡本さんのブログもチェックしてみてください。

 

次回はそんな岡本さんから子供と一緒に市販のお菓子を使って作るバレンタインギフトをご紹介します。お楽しみに。

 

 

Photographer _Asako Yamazaki

Editor_Namiko Kotani