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留守中の心配ごと~植物の水やりのコツ~

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帰省や旅行で留守になりがちな夏。夏は植物にとっては過酷な季節です。
大切に育てていた植物を枯らさないための、水やりのコツをご紹介します。
 
植物を水涸れから守るには、
 
1)「蒸散(※)」という植物の体から水分が蒸発する作用を防ぐこと
 
2)土からの水分の蒸発を防ぐこと
 
3)水を継続して供給すること
 
以上の3つが大切です。
 
※「蒸散」について
植物は気孔という器官から呼吸をしていてその際に水分を失っています。
日陰に植物を移動することでこの呼吸の頻度を減らすことができます。

 
今回は、旅行の出発前に屋外の鉢植えのためにすべきことを、
緑と空間をデザインする室内緑化ブランド「PIANTA × STANZA」の大山さんに教えていただきました。
 
s-Plant the herbs - Step 11
 
1.水が多く必要な植物に対して
 
①乾燥を防ぐため出来るだけ直射日光の当たらない日陰に非難させる。
 
【もし時間があれば・・・】
出かける日の前日の午前中にたらいなどの大きめな容器に水を張って、鉢を1/3ほどつけて土にも植物にも十分に水を吸わせる。(日陰で行うこと)

 

②出かける日の朝、たっぷり水をあげる

※葉水といって葉っぱをビショビショに濡らしてあげるのも有効

 

③屋内の半日陰に避難させられる場合は、+αで根鉢の1/5~1/4程度が漬かるくらいまで、洗面器や水受け皿にお水を張ってそこに漬けておくのも有効です。

※底面灌水といいます。

※日向のまま底面灌水をすると、水の温度が上がってしまうので気をつけて下さい。

 

<水が多く必要な一般的な植物>

中低木:ゲッケイジュ、ハナミズキ、トネリコ、アジサイ

草花: バラ、ヒマワリ、アサガオ、ミント
ギボウシ、ツワブキ、リシマキア、トクサ、リュウノヒゲ
その他野菜の苗など

 

2.比較的乾燥を好む植物に対して
 
①出かける日の朝、いつもより少し多めに水をあげる。

 

<乾燥を好む、一般的な植物の種類>

中低木:オリーブ、ドラセナ、ユッカ、ユーカリ等

草花:ハシラサボテン、ウチワサボテン等のサボテンの仲間
ラベンダー、ローズマリー等の乾燥を好むハーブの仲間
エケベリア、セダム等の多肉植物の仲間、アガベ、ニューサイラン、ユーホルビア等

 


 

~条件~

植物はベランダや屋上など自宅の屋外にあるプランターや鉢
旅行期間は8月で3~7日くらい
自動散水システムが自宅にない場合


 

 3.簡単に取り入れられる自動給水グッズもおすすめです
 
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1_ Scheurich Foggy XL(左)
洗練されたデザイン性と実用性で定評があるドイツの鉢カバーブランドが出している自動給水グッズ。土に刺すピック部分は素焼きなので、土の乾き具合にあわせて給水量が自動的に増減し、土を適度な湿り具合に保ってくれます。見た目の可愛いさと、刺して水を入れるだけという手軽さが魅力です。旅行前の急いでいる時でもこれなら準備できそうです。
 
2_ Scheurich BORDY(中央下)
1のScheurich Foggy XLの小さいタイプで、鳥のデザインバージョン。鉢の大きさや旅行日数によって、サイズが選べます。
 
3_Chupi Plant 保水剤
日本ではまだめずらしい、スペイン製のゲル状保水剤。1本で2週間水やりが不要になると云う優れもの。長期の旅行にはこれがおすすめです。
 
4_水やり当番
ペットボトルに挿して使うタイプです。別途ペットボトルを用意する必要はありますが。一番お手頃に購入できるのがこのタイプです。
 
 
せっかくの楽しい旅行。帰ってきたら大切な植物が全滅なんていう悲しい結末は避けたいですよね。出発前に少し時間をとって、植物のケアをしてあげましょう。
 
 

Editer_Namiko Kotani

大山 雄也
PIANTA×STANZA
ブランドマネージャー / デザイナー
ガーデンデザイナーとして、戸建て住宅の庭から大型商業ビルの屋上庭園まで様々な空間の開発を手がける。2012年にインドアグリーンブランドPIANTA×STANZA(ピアンタ×スタンツァ)を立ち上げ、暮らしを彩る屋内緑化プロダクトの開発からオフィス・商空間のトータルなグリーン演出等を行っている。
http://pianta-stanza.jp/